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「生命の實相」の頭注版に序して。より抜粋。

現象としての生命は条件の変化によっていろいろのあらわれ方をする。すなわち生まれて生長し老衰し病み死する。すなわち現象生命は無常である。しかしかくのごとく移り変わるものは実在ではない。本当に実在するものは変化するものではなく変化するその奥にある常住のものでなければならない。変化ということが可能なためには、換言すればAがBに変化することが可能なためには、AがBに変化しながらしかもAとBとを通じて変化しない本体がなければならない。変化しない本体がなくて、Aが消えBがあらわれたならば、AとBとは無縁の別々のものであって、AがBに変化したとは言えない。AがBに変化しながら、その変化の奥に変化しない”常住の本体”があるのである。変化してあらわれているAとBとは現象であり、その奥にある”常住の本体”が「実相」である。

 

肉体が変化しても、その奥にあって死滅しないで継続している実在としての生命を、わたしは”生命の実相”と名づけたのである。そしてそれこそが”人間の真物”であるのである。

 

昭和37年5月1日 谷口雅春